公開日: 2020年11月9日 - 最終更新日:2020年11月9日

クラシックコンサート入門 〜拍手のタイミング〜

橋本恵史
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前回はクラシックのコンサートに足を運ぶ際の服装についてお話しました。

前回の記事はこちらから

今回は今さら聞けない、拍手のタイミングについて解説します。

オーケストラの場合

オーケストラの交響曲などの場合、例えば第一楽章から第4楽章まであったとします。

基本的には楽章ごとには拍手をせず、第4楽章まで聴き終えてから拍手をする。と言うのが通例です。

しかし第一楽章が壮大に終わって感動!拍手したい気持ちに駆られる!

その気持ち、よく分かります。

そして拍手をしてしまった…!

でも周りの人はしていない…!どうしよう…!

気にしないでおきましょう♪

あなたの拍手から拍手が伝播して広がっていくかもしれませんし

それを嫌う演奏者はいません♪

良いものには拍手を送る。これは自然なことで、むしろ微笑ましく喜ばしいことです。

オペラの場合

オペラの場合は、アリアと呼ばれる独唱の後に拍手が送られることが多いです。

歌唱が素晴らしすぎて拍手が鳴り止まず、仕方なくもう一度そのアリアを演奏する…なんてことも昔の映像では残っています。笑

演奏者は客席からの拍手を何よりの栄養としています。

良いと思ったものには、大きな拍手を送って差し上げてください。

ブーイング

と言っても、良くない演奏ももちろん中にはあります。

海外の劇場では、ブーイングというのは日常茶飯事です。

カーテンコールに出てきた出演者に、演出家に、指揮者に…ブーイングが飛ぶことは珍しくありません。

しかし日本ではまだ劇場でのブーイングに出くわしたことがありませんね。

これはお国柄と国民性の現れだと思いますが、海外のお客様は拍手にしろブーイングにしろ、芸術に対し厳しさ温かさを持っていると感じます。

日本のお客様は温かいので、海外のアーティストはみんな日本が好きだと言います。笑

まとめ

感動すれば拍手をし、面白ければ笑う。

客席でもあなたの感情を表現して良いのです。

堅苦しくなく劇場の空間を楽しんでいただきたい

アーティストはみんなそう思っています。

ただし、演奏中にも関わらず、隣の人と感想を言い合う、コソコソ話をするというのはやめましょう。

劇場は響きやすい空間です。

あなたの声、筒抜けです。笑

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橋本恵史

大阪音楽大学大学院、ドイツ・ハンブルグ音楽院修了。テノール歌手として活動する傍ら落語家 桂文枝に弟子入り。「歌曲亭文十弁(ぶんとうべん)」としての顔も持つ。

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