公開日: 2020年6月22日

歌と健康についてのすこ〜しイイ話②【橋本恵史のちょっと歌噺】

橋本恵史橋本恵史
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さて今週は先週の続きです。先週はクリニックにコーラス部があることをお話ししました。
(前回の記事はコチラ)

ある日、1人の患者さんが診察に来られ、こう話されました。

 

診察に来られた一人の未亡人

「今日はどうされましたか?元気がなさそうやけど」

「先生…実は私ね、旦那に先立たれてから元気が出ないんです…」

「うんうん」

「生きてる時は鬱陶しいなあ~と思ってたけど、あんなんでも居なくなったら寂しくて…」

「分かる分かる」

「それ以降なんだか私の体調も…ゴホゴホ…」

 

悲しみのストレスは免疫力を下げる!

写真AC acworksより

そうなんです。悲しみのストレスというのは免疫力を低下させる一番の要因なのです。塞ぎ込む彼女に対し

「あんた!ほなコーラス部入り!」

なんと父は風邪薬ではなく、歌うことを処方したのです。良い声で歌うには、良い顔で歌わなければなりません。暗い顔で歌うと暗い声が出るし、明るい笑顔で歌うと、やはり明るい声が出るのです。懐かしい歌を歌うことは脳の活性化にも繋がりますし、歌うときの腹式呼吸は、健康維持にはもってこいの呼吸法です。

こうして毎週水曜日、仲間と一時間歌を歌う彼女の生活が始まりました。

 

クリニックコーラス部に入部!そして…

実際のクリニックコーラス

体操から始まり、発声練習、歌の練習、仲間との楽しい時間…。

彼女はみるみる元気を取り戻し、笑顔に華が咲くようになりました。

半年ほど経ったある日、診察に来た彼女は興奮気味に話したそうです。

「先生!歌うことは素晴らしいです。旦那に先立たれて塞ぎ込んでいたけど、今ではコーラスが私の生き甲斐になりました。確かに旦那があの世に行ってしまって寂しい気持ちは変わりません。でもね…もう帰ってきて欲しくはないです(笑)」

 

・・・・・ちーん(合掌)

おわりに

いやはやコーラスの効き目が良かったのか悪かったのか…女性というのは強い生き物ですね(笑)

皆さんも是非、安心して歌える世の中が戻ってきた日には、コーラスを始めてみましょう!

きっと楽しく健康な時間が待っています♫

私も皆様と一緒に歌える日を楽しみにしています!

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橋本恵史

橋本恵史

大阪音楽大学大学院、ドイツ・ハンブルグ音楽院修了。テノール歌手として活動する傍ら落語家 桂文枝に弟子入り。「歌曲亭文十弁(ぶんとうべん)」としての顔も持つ。
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