公開日: 2024年1月25日

睡眠不足がもたらす健康への影響とは?

中尾美穂
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夜ふかしをした翌日、疲れや体のだるさを感じた経験、みなさんもあるかと思います。日本人の睡眠時間は世界で最も短いといわれています。あなたの感じる疲れやだるさは睡眠不足が影響しているのかも!?睡眠不足がもたらす健康への影響について解説します。

睡眠不足が続くとどうなるの?

睡眠不足になると日中に眠くなるだけでなく、頭がぼーっとしたり、疲れを感じたりします。脳が酸欠状態となると頭痛、吐き気、めまいといった日常のパフォーマンスの低下につながります。さらに、睡眠不足の状態が長く続くと疲れが溜まっていくだけでなく、うつ病や生活習慣病の悪化といった疾病のリスクも高めてしまいます。慢性的な睡眠不足は日中の眠気や意欲低下・記憶力減退など精神機能の低下を引き起こすだけではなく、体内のホルモン分泌や自律神経機能にも大きな影響を及ぼすことが知られています。

就労者の睡眠時間と国際比較(出典:e-ヘルスネット)

参考文献:睡眠と生活習慣病との深い関係(e-ヘルスネット)

1日に必要な睡眠時間はどれくらい?

睡眠に必要な時間は人によって個人差があるため一概にはいえませんが、日本人の平均である7時間が理想といわれています。私たちが眠っている間は「レム睡眠(浅い眠り)」と「ノンレム睡眠(深い眠り)」を4~5回繰り返しています。ノンレム睡眠は脳を休めるための深い眠りです。入眠直後から90~180分の間のノンレム睡眠の間に成長ホルモンが多く分泌されます。体のメンテナンスを行う上で成長ホルモンの分泌はとても重要です。

また、睡眠時間が短く、質の良い睡眠がとれないと体の不調も起こしやすくなります。2015年のアメリカの論文にて、風邪と睡眠時間の関係を調べた実験結果では、睡眠時間が7時間以上だった人に比べ、6時間未満だった人は、風邪にかかる確率が4.2倍高いことが判明しました。睡眠時間が5時間未満の人は、風邪にかかる確率は4.5倍に上昇したという研究結果が発表されています。免疫機能を維持し、健康な体づくりのためには、7時間以上の睡眠が必要といえます。

参考文献:保健指導リソースガイド

睡眠時間の確保とともに質の良い睡眠を!

毎日忙しくて睡眠時間を多くとれないという人は、睡眠の質を上げることを意識してみましょう。質を上げるためには、寝る前にできるだけリラックスした状態をつくることが重要です。寝る前にストレッチをしたり、深い呼吸をすること。お好きな香りやお気に入りの寝具を使ったり、明るすぎない照明で部屋を暗くして眠りに集中できるよう睡眠環境を整えてみましょう。

まとめ

・睡眠不足の状態は、眠気やだるさ、疲れを感じ、パフォーマンスの低下につながります。

・睡眠不足が続くと、うつ病や生活習慣病の悪化といった疾病のリスクを高めてしまいます。

・入眠直後から3時間の間に分泌される成長ホルモンの分泌は、体のメンテナンスを行う上でとても重要です。

・健康な体づくりのためには、日本人の平均である7時間が理想といわれています。

・忙しくて睡眠時間を多くとれないという人は、睡眠の質を上げることを意識する。

・睡眠環境を整えて、寝る前にできるだけリラックスした状態をつくる。

 

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・本品は、疾病の診断、治療、予防を⽬的としたものではありません。

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中尾美穂

【管理栄養士、栄養教諭】 栄養教諭として学校給食管理、食育指導の経験を経て、2008年に入社。 GR(グットリレーション)推進室に所属し、広報としてヤクルト製品情報やお客様からのお問い合わせ対応、おなかの健康と乳酸菌の関わりについての情報をお伝えしています。主に神戸市西区を中心に、健康お役立ちおもてなし事業のヤクルト工場見学や学校・保育園などで行う出前講座「おなか元気教室」の講師を担当しています。 《得意分野》元気うんちの出し方、おなかの健康づくりのお話
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