公開日: 2019年11月6日

ヤクルト社員が伝えたい!ノロウイルスの予防と対策!

奥田徳子
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こんにちは。兵庫ヤクルトの奥田です。ヤクルト社員が伝えたいシリーズ!今回は、今からの季節インフルエンザと共に気をつけたい!冬場の感染症「ノロウイルス」の予防と対策についてお伝えしたいと思います。

そもそもノロウイルスとは?

ノロウイルス感染症は、乳幼児から高齢者までの幅広い年齢層に急性胃腸炎を引き起こす、ウイルス性の感染症です。長期免疫が成立しないため何度もかかります。主に冬場に多発し、11月頃から流行が始まり12~2月にピークを迎えますが、年間を通して発生します。原因のウイルスであるノロウイルスの増殖は人の腸管内のみですが、乾燥や熱にも強いうえに自然環境下でも長期間生存が可能。感染力が非常に強く、少量のウイルス(10~100個)でも感染・発症します。

ノロウイルスはどんな症状?

ノロウイルスは体内に入った後。小腸の上皮細胞で増殖し、胃の運動神経の低下・麻痺が伴うために主に「腹痛・下痢・吐き気・嘔吐の症状を引き起こします。潜伏期間は12時間~48時間です。胃をひっくり返すような嘔吐もしくは吐き気が突然、強烈に起きるのが特徴です。発熱は37~38度の軽度で、大人では吐き気や腹部膨満感といった症状が強いようです。発症後、通常であれば1~2日程度で症状は治まります。下痢は水溶性で、重症例では1日に十数回も見られますが、通常は2~3回で治まります。その他の症状としては、発熱のほか、筋肉痛、頭痛などが見られますが、後遺症が残ることもなく、いずれも軽症です。

ノロウイルス予防の為の3つのポイント

1、健康管理

・普段から食べ物の鮮度や、家族の健康状態をチェック。
・十分な睡眠、バランスの良い食事を心がける。

2、手洗い

・調理前後、トイレの後、食事の前にしっかりと。
・爪の間や、親指の周り、手首なども忘れずに。

3、消毒

・85~90℃で90秒間以上。食品の中心までしっかり加熱。
・調理器具は、「次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)」で消毒。

それでもノロウイルスノロウイルスに感染してしまったら(対策のポイント)

1、対症療法

・水分・栄養補給を十分に。
・下痢止めは回復を遅らせることがあるので使用しないことが望ましい。
※ノロウイルスには抗ウイルス剤がありません

2、二次感染を防止

・患者のおう吐物やふん便などは使い捨ての手袋を使用して乾燥する前に処理。
・患者が触れたものは「次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)」で消毒。

現在、ノロウイルスに感染した場合の治療法は確立していません。ノロウイルスによる食中毒においては、予防はもちろん発症後は発熱を短時間に抑えて回復を早めることが大切です。

まとめ

食中毒が発生するのは夏だけではありません。冬場はウイルスによる食中毒が多発します。その中でもノロウイルスによる食中毒は重症化するケースもあり、十分な予防としっかりとした対策が必要です。免疫力を高めノロウイルスに感染しないようにこの冬を過ごしましょう。

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奥田徳子

【健康管理士一般指導員】 ヤクルトレディを5年経験し現在は、本社直販事業部お役立ち推進チームで地域の企業の皆様の「健康経営」のお役立ちを中心に日々奮闘しております。お客様を健康と笑顔にすることが最大の目標です。 《得意分野》人間観察、忖度
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