みなさまこんにちは。人づくり推進室の濵本です。2023年度になり、はや2週間が経ちました。寒い日が続いていますがいかがお過ごしでしょうか。今回は2月といえば『節分!』どうして豆をまくのか、の疑問にお答えします♪
豆と日本の付き合いについて
まずは、豆と日本の関りについて紹介します。日本人と豆の付き合いは長く、縄文時代の遺構から炭化した豆(小豆の野生種)が出土しています。大豆は中国から渡来したのが弥生時代。それからみそやしょうゆのもとである穀醤(こくしょう)として利用され始めるのが奈良時代です。その間、大豆加工に試行錯誤が重ねられたました。文献上、最も古い大豆の記録は『古事記』の説話にあり、奈良時代の『風土記』には水田のあぜに大豆を植える様子が書かれています。
豆はアンチエイジングにも⁉
大豆は、アンチエイジング効果で注目されているポリアミン、総コレステロール値を低下させる大豆レシチン、腸内の善玉菌のビフィズス菌を増殖させるオリゴ糖、抗酸化作用がある大豆サポニンなど、多くの機能性物質を含んでいます。また豆乳に多く含まれるフィチン酸の抗がん作用や抗酸化作用、大豆油に含まれるα-リノレン酸から体内で作られるエイコサペンタエン酸(EPA)の血圧低下作用、ドコサペンタエン酸(DPA)の抗アレルギー効果も期待されています。
日本人とは長い付き合いの大豆ですが、今なお、新たな健康効果が判明し続けているのです。
なぜ節分に豆をまくのか?
お待たせしました。最後は、なぜ節分に豆をまくのか?です。節分に福豆で邪気を払うのは「魔滅(まめ)」の語呂合わせといわれますが、根底には天道思想、すなわち、太陽を思わせる丸い豆が備える霊力への崇拝があると言われています。節分の豆まきのほか、大豆の茎や葉の灰を悪霊が来そうなところにまいたり、いろりの灰で焼いた大豆で天候を占ったり、その霊力にたのむ儀式が各地にあります。
まとめ
いつも豆まきで鬼を追い払っていたと思うのですが、本当の理由にびっくりしたのではないでしょうか。今年の2月3日、いろいろな想いを込めて豆まきをしてみてください♪
参考文献
・[History]小泉農学博士の大豆まめ知識 日本人と大豆
取材・文/下境敏弘
撮影/島 誠
イラスト/あべかよこ
農林水産省 12月27日閲覧 特集1 大豆(4):農林水産省 (maff.go.jp)
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