健康のための三要素はご存知でしょうか?食事・運動・休養(睡眠)です。質の高い睡眠は心身の休養のために必要不可欠です。
休養のカギは睡眠にある
睡眠問題は万病のもとです。「健康21」では様々な精神疾患と身体疾患の予防の観点から健やかな睡眠と休養を確保することを推奨しています。また、睡眠不足だけが睡眠問題ではありません。不眠症や睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害(睡眠の病気)が増加しています。
快眠のための試みが有効でないとき、不眠や日中の眠気が1か月以上続くときは、嗣明障害に罹患している可能性があります。
世代で違う睡眠の悩みとは?
世代によって抱える睡眠の悩みが異なってきます。
学生の場合
受験勉強やゲームなどで就寝時間が遅くなり、体内リズムが乱れがちです。慢性的な睡眠不足が続くと、肥満や生活習慣病など、将来的な病気のリスクが高まってしまいます。
学生世代の睡眠のポイントは?
休日に寝だめをすると、平日と休日の睡眠リズムに大きな差が生じ、体を時差ボケのような状態にしてしまいます。平日と休日の睡眠時間に2時間以上のずれがないよう心がけましょう。
成人期の場合
ライフスタイルが大きく変化するため、睡眠のあり方が働き方や心身の健康に直結します。長時間労働による睡眠不足、嗜好品の接種は生活リズムに影響を与えてしまいます。また女性には、女性ホルモンの増減や体温リズムの変化により、特有の睡眠リズムがあります。日常生活に支障をきたす状態であれば、医師に相談することも大切です。
成人期の睡眠のポイントは?
不規則な勤務の方は、仮眠の時間を工夫しましょう。15時以降に1時間以上の仮眠をとると深い睡眠が出てきて、夜中の眠気を軽減できます。朝に太陽の光を浴びて規則正しい生活を意識しましょう。
高齢期
血圧や体温、ホルモンのリズムを維持、調整する働きが低下してきます。日中の活動量が減少し、生活にメリハリがなくなることも眠りに影響を与えます。20歳代の頃に比べ、必要な睡眠時間が1時間短くなります。睡眠時間が短くなっても、しっかり眠れた感覚があり、元気に日常生活を送ることができていれば問題ありませんが、日中に強い眠気がある、からだがだるいなどの症状があれば、睡眠習慣を見直しましょう。
高齢期の睡眠のポイントは?
眠れないときは、無理に早く寝ようとせず就寝時間を遅らすようにしてみましょう。ついつい寝室でテレビを見たり本を読んだり、脳を覚醒させるような行動をしてしまいがちです。寝室は眠るだけの場所という決まりを作りましょう。
ブルーライトにご用心を
ブルーライトは、パソコンやスマートフォンから発せられる光のことです。人間の目で見ることのできる光の中でもっとも波長が短く、強いエネルギーを持っています。
就寝前にブルーライトを浴びると、体がまだ昼間だと勘違いしてしまい、中々眠れなくなってしまいます。寝る直前の使用は控えましょう。
まとめ
休養は健康のためにも必要です。質の高い睡眠をとるために、まずは自身の生活リズムを振り返り休養できる時間を確保してみてくださいね。
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