こんにちは😊人づくり推進室上村です。2月も後半となり寒さも和らいできましたね♪今回は今から旬を迎える「いかなごのくぎ煮」についてご紹介します✨
「いかなご」とはどんな魚?
いかなごとは玉筋魚とも言い、スズキ目イカナゴ科の魚類です。いかなごは北方系の魚で、海底が砂や砂礫の浅海に生息しており、体は細長く槍形で、約25センチメートルまで成長します。全国的に分布しているからか、地方によって呼び名が変わり、くぎ煮を炊く神戸市垂水区や明石近辺では、いかなごの稚魚を新子(シンコ)、成魚を古背(ふるせ)と言うこともあります。くぎ煮に使用されるいかなごの漁の解禁は2月下旬から3月上旬です。
いかなごのくぎ煮とは?
いかなごのくぎ煮とは、生の新子を醤油・砂糖(ざらめ)・生姜で煮詰めたもので、できあがりが折れた釘のように見えるためこう呼ばれています。もともと阪神・淡路地域を中心につくられている家庭料理で、くぎ煮において何よりも重要なものは鮮度。垂水や明石港では朝早く出漁して昼過ぎには店頭に魚が並ぶ昼網があり、新鮮ないかなごを求めて人々が集まります。 家庭で炊いたものをご近所や遠方の親戚へ送ることも盛んです。神戸のスーパー等では解禁日前からいかなごセットを販売し、調味料の醤油やざらめの他に、大きな鍋や保存用のタッパーもあるほどです。
おいしいいかなごのくぎ煮の秘訣
素材
潮の流れが速い明石海峡の海にもまれ、イキの良い身の引き締まったいかなごが、味良く食感も良いくぎ煮になります。
鮮度
いかなごの稚魚は、身が縮みやすい魚なので、何よりも「鮮度」が味を左右します。その日獲れたいかなごは、その日のうちに炊き上げましょう。
作り方
デリケートないかなごを美しく、おいしく仕上げるには、作り方にもこだわりを。微妙な火加減を調節しながら、タレが丁度なくなり、しかも焦げ付かないように、ほど良い加減を見極めて引き上げます。
まとめ
いかなご漁が解禁になる春先では、町のあちこちでいかなごを炊く醤油の香りがしてくるので、「いかなごの香りがするとそろそろ春がやってくる」といわれるほど、神戸の春の風物詩となっています。「いかなごのくぎ煮」に興味がある人はぜひ作ってみてくださいね🥰
参考文献:いかなごのくぎ煮振興協会