こんにちは!人づくり推進室の徳永です。みなさんは金縛りにあったことはありますか?金縛りは30~40%の人が、一生に一度経験すると言われています。不思議な声が聞こえてきたり、何かに乗られているような感じがしたり、心霊現象では?と思う方もいるのではないでしょうか。今回は「金縛り」についてご紹介します!
金縛りの原因は?
睡眠は、大脳を休息させる「ノンレム睡眠」と、身体は休んでいても脳は活発に働いている「レム睡眠」が一晩の間に交互に訪れています。レム睡眠中は全身の筋肉が弛緩していて力が入らない状態ですが、このときに突然脳だけが目覚めると“睡眠麻痺”が起こります。この睡眠麻痺こそが、金縛りの正体です。
睡眠麻痺が起こるレム睡眠中は、夢を見ていることが多いです。金縛り中にあった人の話でよく聞く、「体が全く動かない」「不思議な声が聞こえてくる」といった現象は、夢を見ているために起こります。レム睡眠時は、恐怖、不安という感情をコントロールする部分でもある、扁桃体(へんとうたい)という脳の部分の活動が活発になります。睡眠麻痺中に見ている夢は怖いものが多いと言われています。
金縛りが起きやすい人は?
ここでは、金縛りが起きやすい人についてご紹介します!
不規則な生活習慣・睡眠不足の人
夜更かしや朝寝坊、平日と休日の睡眠時間に差があるなど不規則な生活を送っていると、
ノンレム睡眠とレム睡眠のバランスが崩れる原因に。そうなると、睡眠の質の低下にも繋がります。
平日の夜の睡眠が足りないからと言って、休日に寝溜めをするのもリズムが崩れる原因のひとつ。
慢性的な睡眠不足は、身体のさまざまな不調にも繋がりかねません。
疲れている人
労働時間が長かったり、能力に見合わない仕事をしていたりすると、それ自体がストレスになる場合も。
忙しいことで睡眠時間が削られ、眠っていても疲れが取れていない可能性があります。
休んでいるつもりでも常に頭を使っていたり、休みの日に毎回出かけていたりすると、思うように休めていない可能性があります。
精神的なストレスが多い人
精神面が不安定になると睡眠のバランスも安定しづらく、布団の中で嫌なことや不安なことを考えてしまい、より眠れないという悪循環に繋がります。
布団に入ったら、ネガティブな考え考を持たず、すぐに寝るよう心掛けましょう。
金縛りは多くが、10代〜20代の若い世代の頃に体験していると言われています。
思春期の時期に金縛りが多いのは、心と身体の成長により精神的な不安定に陥りやすいためです。
金縛りにならないためには?
生活リズムを整える
早寝早起きして生活リズムを整えるのが金縛りを改善する近道。早寝早起きや、起床時は日光を浴びて体内時計をリセットしましょう。
食事も大切なポイントです。3食をできるだけ同じ時間帯にとることで、規則正しい生活に近づきます。
また、適度に運動を行うことで、睡眠時には程よい疲れが残ります。
運動習慣がない方は短時間のものから、取り入れやすい運動から始めていきましょう。
睡眠の質を高める
就寝の1時間前には入浴を済ませたり、就寝前のスマホの使用は控えましょう。就寝する部屋の室温も、適切な温度を意識すると眠りやすくなります。人によって適切な温度が違うため、自分が快適と感じる室温を探してみましょう。自分に合った寝具を選ぶことも大切です。
マットレスや掛け布団だけでなく、枕も工夫してみましょう。寝具は長く使えるため、長期的に睡眠の質を保つのにもおすすめです。
ストレスをため込まないようにする
ストレスの解消方法は人それぞれです。自分にあったストレス解消方法を知っておくと、気持ちのコントロールがしやすくなります。自分のストレス解消方法がわからない方は、試しやすい方法から試し、発見していきましょう。
まとめ
金縛りが心霊現象ではないと分かれば、経験しても怖くはないですよね。ですが金縛りは、心身的な疲労が多い時に起きやすいもの。日ごろから疲れを溜めすぎないよう、体調管理を心掛けていきましょう。
参考文献
ふとん・寝具の西川『金縛りが起きる原因は?なりやすい人や解決方法を解説』
https://nishikawa-nemrium.jp/column/2508/
nishikawa Nemrium 『金縛りはなぜ起こる?睡眠専門医に聞く原因と対処法を解説!』
https://www.nishikawa1566.com/column/sleep/20200206113625/